日本でも話題のタイヒップホップ。タイ国内で人気のラッパー8組を紹介
- 2018.11.07
- タイで音楽を楽しむ
最近日本でも話題になっているタイのHIPHOPカルチャー。
来日済みのアーティストを含みつつ、まだ日本には知られざる実力派ラッパーも紹介したいと思う。
こちらの記事では2018年現在でも活動中の人気ラッパーを中心に紹介して行くが、昔から活動していて国内で有名だけどすでに引退していてライブがもう見れないアーティストや、アンダーグランドで活躍しているアーティストについては別記事で紹介したいと思う。
Thaitanium
タイの大御所ラッパー。HIPHOPを聞くものならタイに来て一番初めに聞くのが彼らの名前だろう。
主要メンバー(メインボーカル)はWAY(ウェイ),DAY(デイ),KHAN(カーン)の3人だが、クルーにはかなりのメンバーがおり、クルー内に日本人メンバー(KOGA)も所属している。次に紹介するtwopeeもThaitaniumと親交が深い。
WAYはDaboyWay名義でソロ活動をしており、NEVER SAY CUTZというヘアサロンの経営もしていてかなりの活動家だ。
海外アーティストとのコラボも積極的に活動しており、日本ではANARCHYやDS455と曲も出している。
本場USだと、これは震えたがSnoopDoggとのコラボ曲も出している。
日本のアーティストによくあるのが、featしていてもUSアーティストとは別撮りでMVに関しては一緒に画面に写っていないことが多い中、このMVはしっかりsnoopと肩を組んでいる。
驚くべきタイヒップホップのバブリー具合。
彼らは結成の2000年から常に第一線で活躍しているので、リリースしている曲もかなり多い。今から全てを網羅するのはかなり困難を極める。
そんな中で私が進めるのはこの曲。上記の2曲はなんだかひと昔のサウスノリで家で聴いていい感じになるイメージがわかないが、下記の曲は違う。
好みによるだろうけど、スネアがパキッとなり続けるワンループのこの曲にはクラシック性を感じる。フックのノリの良さと怪しいフロウのバースがくせになる。いわゆるG-FUNKだ。
こちらはDaboyWayがモーラムのアーティスト、アンカナクンチャイ先生とコラボレートしているなんともタイらしい一曲。MVでもかなりタイを感じさせてくれるのでぜひ見ていただきたい。
あまり載せるとページが重くなるのであとはディグイットユアセルフで。
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やはりDaboyWayの人気がピカイチなのでWAYのアカウントのみ載せておく。
@daboyway
TWOPEE & SOUTH SIDE
忘れてはいけないのがtwopeeだ。
twopeeは現在のタイでもっとも人気のあるラッパーの一人で、その甘いマスクから、女性ファンがもっとも多いラッパーだろう。
タイはバンコクのトンローエリアが彼の庭で、週末はトンローのおしゃれスポットやクラブで彼を見かけることもちらほら。
超有名人の彼であるが、とても愛嬌があり、どこであっても笑顔をくれる。
カオサンで彼を見に行ったときはセキュリティに囲まれ仰々しい様子の入りだったなか、しっかりと笑顔をくれたし、ステージ上のファンサービスは最高だった。ラップスキルもさながら、彼のファンに対する敬意と極上のスマイルが人気の秘訣だろう。
Urboy TJとのこの曲がかなり有名で街を歩いているとよく耳にする。
TWOPEEのMVはthaitaniumのチャンネルで見れる。
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彼のインスタからはかなりのラップスターぶりが伺える。
@twopee
YOUNG OHM
youtube再生回数は驚異の1億回!日本のアーティストで1億回再生するラッパーなんているのだろうか。本場USアーティストでも1億の壁は存在するだろう。
彼は歌うような甘いフロウが特徴的。
こんな甘いフロウなのに全身刺青だらけだ。それでもギャルに囲まれている。タイではタトゥーはファッションなのだ。
この感覚を日本にも見習ってほしい。
彼は先日日本のカルチャー雑誌STUDIO VOICEでも取り上げられていて、その流れで来日ライブ済みなので、日本のファンもきっと増えただろう。
このフックは単純で可愛く耳に残る。young ohmは嫌いだと言っていた会社のタイ人はこの曲が流れるとつい口ずさんでしまっていた。へイターをも黙らせる曲だ。
前述した1億回を超える再生回数に到達したのがこの曲。
泣く娘も黙らせるビター&スイーツなトラックに、男の苦悩を歌った(タイ語わかりませんので予想です)リリックに野郎もノックアウトなのでしょう。(リリックは全て妄想です)
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後の曲はこちらから。young ohmはfeatが多いので網羅が難しいかも。
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@youngohmm
FIIXD(フィックス)
ぜひyoung ohmと合わせて覚えてほしいのが彼だ。
もちろん彼もSTUDIO VOICEのインタビューを受けている。
私は彼とyoung ohmのコラボが大好きだ。彼についてはあまりよく知らないが、先日ライブに行ってきた。
彼のライブパフォーマンスは圧巻だった。見た目はでかくてドレッド、メガネをかけていて、かなり怖い印象だが、FIIXDもギャルのファンがたくさんいた。
ライブ中に自身のインスタのストーリーにファンとのショットをアップするくらい余裕のステージングだった。
このMVで一番最初に出てくるのがFIIXDさんだ。
2番手が前述のYoung Ohm3番手がZEESKYだ。
フロウやスタイルが三者三様なので誰が自分の好みか聴き比べて見てほしい。
この曲の曲名とクレジットに驚いてほしい。
なんとYEN TOWNのPETZとコラボレートしているのだ。タイタニアムのように、日本の昔からいるラッパーとコラボするのはわかるが、 YENTOWNといえば最近のイケてるラッパーだ。
お互いのセンスの良さが伺える。お互いの相性が良いことを瞬時にフィールしたのだ。
この曲をタイでタイの若者がシブヤ!シブヤ!シブヤ!シブヤ!と大合唱しているのだから笑える。
それをみて私はシブヤ歴10年超えのジャパニーズがここにいるよ!と心の中で叫んだものだ。
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@fiixd
YB(YOUNG BONG)/YBg
ヤングボングは20歳前後の超若手ラップグループだ。
JAHMAN , NGAZの二人がYB、LILICE , NROLLが加わる4MCがYBgだ。
ライブステージングはまだ粗が目立つが、MVや音楽性にオリジナリティが感じられ、今後もっとも期待を寄せる若手だ。
彼らは全身タトゥーだったり服装が派手なのでかなり悪そうに見えるが、現場ではかなり礼儀正しく、英語もあまり話せない日本人の私たちと交流してくれた。
ロケーションが森、牧場、洞窟www
トラックもMVもかなり特徴的でオリジナリティが溢れている。最新式の脱力系トラップだ。
うるさいヒップホップで盛り上がりまくるタイのヘッズたちにこの脱力感で一石投じてほしい。
とはいえ彼らもすでに1千万回以上の再生回数があるのだから、かなり衝撃は与えられているだろう。
なんとこちらはアニメーションだ!!最高だ!好きだYB!もっと見せてくれ!
おっと取り乱しました。。。好きなんですこのMV。本場USアーティストにもタメ張れるで。。。
彼らはFIIXDさんとも曲をやっている。FIIXDさんらしい悪い感じに、YBらしいゆるっとした感じが混ざっていてこれも面白い。
彼らもまた、STUDIO VOICEで特集されている。
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P-Hot
先ほどyoung ohmの紹介時に貼ったMVのbye byeでもfeatしているP-HOTさんだ。
顔がかなりハンサム。加えて声もハンサムだ。こちらの彼もゆる系HIPHOPだ。
次はP-HOTさんのライブに行くのが目標だ。
同じ会社のタイ人もこの曲は毎日流している。フックではついつい口ずさんでしまう。
正直ThaitaniumやTWOPEEさんよりもぜひ知ってほしいアーティストだ。
この曲のプロデュースはDeejayBさん。次はこのプロデューサーがきになるところだ。
彼はまだ曲数が少ないようだが、ライブ映像での人気っぷりが驚愕なのでぜひ見ていただきたい。
ギャルの奇声がすごい!
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@p_hot99
VKL
ここで趣向の異なるアーティストも紹介させていただく。
タイの民謡、モーラムなどをサンプリングしていて、一癖あるラッパーだ。
日本人ならばこの東南アジアを感じさせるトラックをきっと気にいるだろう。
彼についての詳細はよく知らないが、会社のタイ人がかけていて、速攻で教えてもらった。
インストを見いた途端、お気に入りに登録したくなるはずだ。
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正直再生回数は少なく、人気ラッパーとはいえないのかもしれないが、かなりの数のMVを発表している。前述のモーラムサンプリングの曲以上の曲はまだ見つけられていない。
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@vongkumlao
Fukking Hero
先ほどのMVのつながりでもう一人紹介しておこう。
最近の人気ラッパーともコラボし、未だ現役の大御所ラッパーファッキンヒーロー。
タイラップのMVをyoutubeでディグっていると必ずfeatに名前が上がるだろう。
この曲はイントロのアラーム音でやられた。
一曲通してアラーム音がループして行く、なんとも静かで情熱的な曲だ。
この曲はファッキンヒーローという名前に似合わず、なんとも愛情がこもった一曲だ。
ご覧の通り、ファッキンヒーローはタイ語のタイトルが多く、なかなか見つけづらいが、後述のYOUTUBE CHANNELを登録してぜひ聞いてほしい。
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最後に
タイのラッパー8組をここに紹介してみたが、1組くらいは好みのラッパーがいてくれたら嬉しい。
タイは日本以上のラップブームが来ていて、THE RAPPERというオーディション番組が大ブーム中。
民衆にも受けているHIPHOPでTV SHOWとも成り立っているヒップホップだが。
それを対に、タイのHIPHOPプロジェクト、RAD(Rap Against Dictatorship)が反軍事政権をリリックにした過激なMVが超話題になっているところ。
アンダーグラウンド魂が伺える。
ヒップホップとは、、、己の自由を訴える手段だと訴えんばかりのこのシリアスなトラックやフロウには現代のイケイケなHIPHOPなど見る影もない。
政府に訴えかけている曲ではあるが、これは現代の個性に乏しいRAPPERが頻出している自体にも同じように訴えかけているんではなかろうか。これはタイ社会の知識に乏しいただの私の受け取り方というだけだが。
今では日本語字幕も付いているので、何を言っているのかがわかる。
タイの闇歴史を取り上げているようだが、そういった解説がVICEの記事にアップされているので、この曲について詳しく知るには下記のリンクを見ていただくとわかりやすい。
リリックに隠されたメッセージを解説してくれている。
このMVは公開後物議を醸し、国への中傷とされ制作側やSNSでシェアした人物までもが一時は政府に処罰されるかと思われたが、何が理由かは詳しくわからないがすぐに撤回され、この歌詞には問題はないとされ騒動は治った。
その後、アンサーソングとされる下記のMVが公開されたようだが、音楽性には乏しく、タイ語がわかるものにしか中々理解できないだろうと思う。
他の記事を読み知ったが、タイの国家をサンプリングして製作されているそうだ。
最後にタイのラップにもハードな動きがあることを伝えさせてもらったが、基本的には微笑みの国タイランド。元気にさせてくれるパーティーチューンが実に多い。
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